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大動脈弁狭窄症は進行する病気

大動脈弁狭窄症による症状がからだに現れるまでの年数には個人差があります。しかし、一旦病気にかかると元に戻らず、弁硬化(べんこうか/弁が硬くなる)、軽症、中等症、重症、超重症へと進行していきます。診断されたら、定期検査で重症度の変化を把握することが大切です。

Aortic valve stenosis is a progressive disease image
Aortic valve stenosis is a progressive disease image
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*2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン. 日本循環器学会/ 日本胸部外科学会/ 日本血管外科学会/ 日本心臓血管外科学会合同ガイドライン. 2020.
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf(2020年7月閲覧)

重症度の変化を把握するために、「定期検査」が大切です

主な定期検査項目

① 聴診

聴診器で心雑音があるかどうかを聞き取ります。

② 血液検査

BNP(ビーエヌピー/心臓から分泌(ぶんぴつ)されるホルモン)の数値で心臓への負担の大きさを判断します。

③ 運動負荷検査

日常生活の活動量が少なく症状を自覚しにくい患者さんに対して、歩いてもらうなどの負荷をかけ、症状の有無を確認します。

Echocardiogram (ultrasound)
Echocardiogram (ultrasound)
Echocardiogram (ultrasound)

④ 心エコー図検査(超音波検査)

  • 超音波で大動脈弁の狭窄(きょうさく)の度合いと、心臓の大きさや動きを検査します。
  • 心エコー図検査は重症度を正しく判定するために、様々な角度から心臓を検査します。
  • 痛みは伴わず、検査は30分程度で終わることが多いです。また、ペースメーカーや人工弁に影響はありません。

心臓弁膜症の患者さんは、狭心症(きょうしんしょう)や心筋梗塞(しんきんこうそく)などほかの心臓の病気も抱えるケースはまれではありません。
心エコー図検査(超音波検査)は心臓の形や機能を検査するので、大動脈弁狭窄症の定期検査の時に、ほかの心臓の病気を見つける可能性もあります。

※検査項目は個々の患者さんの状態または施設によって異なります。
※他には、治療方針を決める際に、CT検査、心臓カテーテル検査などが行われる場合もあります。

心エコー図検査による定期検査の頻度

※検査頻度は個々の患者さんの状態によって異なりますので、主治医と相談してください。

Frequency of regular echocardiogram examinations image
Frequency of regular echocardiogram examinations image
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*2020年改訂版 弁膜症治療のガイドライン. 日本循環器学会/ 日本胸部外科学会/ 日本血管外科学会/ 日本心臓血管外科学会合同ガイドライン. 2020.
http://www.j-circ.or.jp/guideline/pdf/JCS2020_Izumi_Eishi.pdf(2020年7月閲覧)

定期検査で病気の進行を把握しましょう

定期検査の結果を記録できる小冊子をこちらからご請求いただけます。
気になる症状がある場合は、次回の検査日を待たずに主治医にご相談ください。

Check the progress of the disease with regular check-ups image
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